【インド】バラナシにはバングラッシーという飲み物があった
旅行が好きで色々な国に観光で行っていると、
必ずインドに呼ばれる日がやってきます。
それが5か国目なのか10か国目なのかはわかりませんが、必ず呼ばれます。
呼ばれてすぐ行く人もいれば、避け続けるトラベラーもいます。
インド行くのって勇気必要だと思います。
やっぱり東南アジアよりも治安は悪いので。
でも、インドは他のどの国にも似ていない「インド」っちゅー国なんですよ。
異論はあると思いますが東南アジアってどの国も雰囲気は似ているじゃないですか。
インドはインドじゃないと体験できません。
インドに呼ばれているそこのあなた、是非勇気を出してインド旅行へ行ってみてください。
僕は10日間で
ニューデリー→アーグラ→バラナシ→コルカタ
を観光しました。
ニューデリーINのコルカタOUTです。
本来はもっとゆっくりインドを堪能すべきなんでしょうが、なにぶん会社員でして・・・。
さて、今回はヒンドゥー教の聖地であり、ガンジス川でとても有名な「バラナシ」という地域で「バングラッシー」という飲み物があり、とある日本人が飲んでいたので写真を撮らせて頂き、感想を伺うことにしました。
ヒンドゥー教の聖地 バラナシについて
地図を見ての通り、ガンジス川沿いに位置し、ヒンドゥー教の一大聖地としてインド国内外から信者・巡礼者・観光客が集まる都市です。
ガンジス川と言えば、1年中燃え続ける火葬場が有名でしょう。
沐浴も有名ですね。その辺のバックパッカーは沐浴して入院したとか言っていましたが、何ともなかったですね。クロールで泳ぎまくってました。
もちろん自己責任でお願いします。
たかのてるこさんのエッセイ「ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)」も有名で長澤まさみさんが実写されていますね。
とにかく、ここバラナシは宗教と強く紐づいている都市であり、「THE INDIA」感がハンパない場所なのです。
ニューデリーやコルカタは大都市感がありますが、バラナシこそインドです。
短期旅行者で、バラナシに来なかったらインドに来ていないのと同義じゃないでしょうか。
数都市しか周っていないので何とも言えないですけどね。
バングラッシーについて
バングラッシーとは
バラナシのラッシー屋で売っている、大麻ペースト入りのラッシーになります。
インドでは一部の伝統的な使用法を除いて、販売・製造は禁止されています。
つまり、一部の伝統的な使用法は合法なのです。
一部の伝統的な使用法こそ、バング(大麻ペースト)ラッシー。
後ろめたい気持ちがなく乾杯することができますね。
言わずもがな、日本では違法です。
政府公認のバングラッシー屋がある
バラナシには政府公認のバングラッシー屋さんがあります。
ゴウドリヤー交差点のツーリストポリス向かいにありました。
Googleにたくさんの口コミ・評価がされています。
バングラッシーを飲んでもらった
ちなみに、バングの量は、
ライト・ミディアム・ストロング・マハラジャの4種類あり、友人はミディアムに挑戦した。
おっさんがスプーンに入れているので、おそらくかなりブレブレだとは思いますが、一応参考にという程度でしょう。
価格は日本円で100円いかないレベルだと思います。
いや・・・これは中々レベル高い・・・。
まじでお腹壊しそうな色をしているし量が半端ない。
表面に見える赤色はベリー系のシロップといった感じです。
ちなみにおいしいラッシーはこんな感じ。
バングラッシーの気になるお味はというと、
「ちょっと青臭いような気がするプレーンラッシー」
実はもっと飲みにくい感じなのかなと思ったのですが、全然ごくごくいけました。
ただ量が多くて飲み切るのが大変そうでしたね。
バングラッシーを飲んでどうなったか
とりあえず街散策してみた
さて、バングラッシーを飲んで僕たちはどうしたかと言うと、
街を散策しました。
これは絶対やってはいけなかったなと今になって思います。
飲んだらすぐ宿に帰ること。完全になめていました。
街を散策していると、1人のインド人に話しかけられました。
このとき、まだ全然平常でした。飲んでから10分後くらいかな?
このインド人結構いい人で日本語も話せたんですよね。
基本無視するのですが、本当にいい人でバラナシの観光スポットに色々連れて行ってもらいました。
そのインド人の名前は「Badal(バダル)」です。
後から知りましたが、実はバラナシの日本人界隈の中では言わずと知れた有名な方でした。
街を30分くらい散策していると、だんだん変な気分になってきました。
もう何時間もバラナシのくねくね道を彷徨っているのではないか、
しかも喉が異常に乾くし頭がぐわんぐわんする・・・。
泥酔状態に近いですね。
途中の小さいショップで飲み物を買いましたが、その時は完全にお金の計算ができなくなっていました。今思えばこの時点で完全にキマっていましたね。
友人は朦朧状態になっていて、結構不安だったので宿まで帰ろうとしましたが、キマっている友人は笑いが止まらず動けなくなってしまいました。
この時、何に笑っていたかというと、
「インド人が多い」という状況に笑っていました。
異常事態。こんなことになるとは思ってもみませんでした。
バングラッシーを飲んで錯乱
友人は完全に動けなくなっており、どうしたもんかと悩んでいました。
すると、バダルがタクシーを呼ぶからそれで帰った方がいいと助言をくれ、タクシーを呼びにいってくれました。
タクシーっていってもトゥクトゥクですけどね。
それを聞いた友人は急にソワソワし始めて、もしかしたら・・・とかブツブツ言い始めたんですよ。
そして僕の耳元で
「バダルにもらった水に睡眠薬を入れられた可能性がある」
「走って逃げよう」
とか言って、僕とバダルを置いてダッシュで逃げてしまいましたwww
今まで動けなかったのに、鬼のようなダッシュで走って逃げていきますww
水は僕が買ったのにww
道行くインド人を吹っ飛ばして
「どけぇ!!」
って言いながら走ってどこかに行ってしまいましたww
インドに行く前に
「睡眠薬強盗には気を付けよう」
と言っていたので、それがフラッシュバックしたのだと思います。
本人は本当に睡眠薬を飲まされたと勘違いしてしまったのでしょう。
とにかく追いかけたのですが、完全に見失ってしまいました。
友人を探していると、なんと友人が履いていたサンダルが道に落ちていました。
もしかしたら本当に遺品になるかもしれないと思い、一応持ち帰ることにしました。
この時は本当にビビりました。マジで錯乱して死んでるんじゃないかとww
友達探してて片方のサンダル見つかるとか死亡フラグビンビン過ぎません・・・?
バラナシの街をどれだけ探してもいなかったので、とりあえず宿に戻ることにしました。
ホテルの前で一人泣きそうになっていると、トゥクトゥクから友達が降りてきました。
この時の安堵感は言葉では言い表せません(泣)
友人の両親になんて説明しよう・・・とかまで考えていました。
再開して一言目が
「これ夢?現実?」
と言っていたので、こいつかなりキマってんなぁ・・・と思いながら片方のサンダルを渡したら、もう片方もどこかに無くしたらしく、裸足で帰ってきていました。
奇跡的にケガはしていませんでした。強運の持ち主。
バングラッシーを飲んだ次の日
心なしかぐっすりと寝れたそうです。
僕も友人が帰ってこず、寝ることなんてできなかったのでぐっすり寝ることができました。
バングラッシーを飲んだ次の日、とりあえずバダルに謝罪しにいきました。
話を聞いたところ、錯乱した日本人がおり、バダルは警察に事情聴取されたそうです。
そもそも、バングラッシーを飲んで錯乱した日本人には初めて出会ったそうで・・・。
その節は大変申し訳ありませんでした。
実はバダル、僕たちがバラナシへ行ったころは、シルク屋の店員をしていましたが、今は独立して日本人向けのツアーガイドをしています。
今思えば、付いていったインド人がバダルで本当に良かった。悪い人だったら死んでてもおかしくなかったと思います。
夕方からはバダルのコネでガンジス川ツアーやオススメのカレー屋巡りなどいろいろ連れて行ってもらいました。
バングラッシーを飲むなら自己責任
僕たちは今回の出来事からもう飲まないと誓いました。
失敗したのは飲んですぐ宿に戻らなかったからということは理解していますが、それよりも恐怖が勝ってしまいました。
俗にいう「バッドトリップ」ってやつでしょうか。
街へ出なかったら普通に楽しむことができたのかな?とも思ってしまいます。
せっかくバラナシに来たのに飲まないなんてもったいない!
と思う方は自己責任でバングラッシーを楽しんでください。
ではでは!!